今回は、都会に住むメリットと田舎に住むメリットついて、それぞれ例を上げて紹介していこうと思います。
現在地方に住んでいて、上京して大学や専門学校に通ったり就職しようとしている方や、逆に現在都市圏に住んでいて、地方で仕事を探したり地元に帰って移住しようとしている方などに向けて書いていこうと思います。
自分は地方で約3年間、建築関係の仕事をしていて、そこから上京して約4年間都内で働いています。ですので、両方の環境で仕事をしてきた経験があるので、地方と都会で働いていく上での良し悪しを両方わかっていると思います。
今回の記事は、以下のようなポイントが当てはまる方にとっては、この記事が役に立つのではないかと思います。
こんな方におすすめ
- これから就職・就学しようとしている方
- 上京して大学や専門学校に通ったり就職しようとしている方
- 地方で仕事を探したり地元に帰って移住しようとしている方
都会に住むメリット
まず、都会に住むメリットとして以下の4点を上げました。
特にこれから上京して就職・就学しようとしている方に向けて有益な情報になると思います。
就職口が多い
1点目は、就職口が多いという点です。
ほとんどの大手企業(メーカー・金融・商社etc)は東京都内に本社を置いていて、その他の支部・支店についても東京に拠点を置いている場合が多いです。
ですので、必然的に就職口が多くなりますし、選択できる職種は地方都市よりも増えてくるのかと思います。
また、これから更に需要が出てくるであろう、WEB制作の会社や、クリエイター系の会社などは首都圏に集中していることが多いです。
※以下は東京の企業数の内訳(2016年度版)
お店が多い
2点目は、お店の店舗数が多いという点です。
例えば、コンビニの店舗数でいうと以下のように、首都圏近郊もしくは大阪府がトップ3内に入っています。
特に1位の東京都と2位の神奈川県で倍近く差があるので、東京都の店舗数が他の県と比較してもかなり多いことが分かります。
※2020年度3月末(単位:店舗)
順位 | 都道府県 | セブンイレブン | ファミリーマート | ローソン | その他 | 合計 |
1 | 東京都 | 2,763 | 2,451 | 1,699 | 872 | 7,785 |
2 | 神奈川県 | 1,456 | 996 | 1,087 | 500 | 4,039 |
3 | 大阪府 | 1,253 | 1,365 | 1,112 | 291 | 4,021 |
交通の便が良い
3点目は、交通の便が良いという点です。
現在首都圏の鉄道路線は84路線あり移動手段が多いので、都内や都外の移動について交通便は非常に良いと思います。
以下は首都圏の路線図です。
一見複雑で、地方の方にとっては見慣れないので把握するのは難しいと思いますが、慣れてしまえば、何の路線があって何処にアクセスする路線が通っているのか、ザックリと把握することができます。
特に、上京すると、最寄り駅の路線が何処に通じているのか何となくですが理解できるので、その点は慣れれば大丈夫です。
居住物件の選択肢が多い(ピンからキリまで)
4点目は、物件の数が多いので、居住地の選択肢が多いという点です。
都内の賃貸マンションの物件数は約8万棟あり、他の地方都市と比べてもかなりの数の物件数があります。
特に、23区内では、世田谷区が一番多く約7千棟。次いで大田区が6.5千棟で、3番手の江戸川区が4.6千棟と23区内だけでもかなりの物件数があるので、居住地の選択肢が多く存在します。
※過去に、上京して一人暮らしする上での23区内の立地について記事にしています。
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田舎に住むメリット
次に、田舎に住むメリットとして以下の4点を上げました。
現在、東京都内や首都近郊の隣接県に住んでいる方で、環境を変えて普段あまり馴染みのないに田舎に移住しようと考えている人も最近は多くいると思います。
そういった方に対して参考になる情報だと思います。
家賃が安い
1点目は、田舎の賃貸物件は都会に比べて遥かに安いところです。
都会であればワンルーム5~6万円程の物件が、田舎だと地域にもよりますが一軒家を借りることができたり、地方都市でも1LDKなど、リビングの他に部屋がある物件に住めると思います。
ワンルームであれば、ベットやソファなどの大きな家具を置くとそれだけで部屋が埋まってしまいすが、1LDK程あれば余裕でソファとベットを両方置くことができ、安くて広い部屋に住むのであれば、断然地方や田舎の方が有利です。
電車が混雑していない
2点目は、電車が混雑していないという点です。
まず、田舎であれば基本的に車通勤なので、電車通勤される方にとっては常に空いています。(そもそも電車の本数も少ないですが)
地方都市でも首都圏ほど電車が混雑していることはないので、通勤・帰宅ラッシュの時間帯でも、場所によっては電車で座って通勤・帰宅することができます。
ストレスが軽減する
3点目はストレスが軽減するという点です。
田舎であれば人口密度が少なく、通勤・通学でも人で混むことがないので、首都圏に比べると比較的ストレスフリーで社会生活を送ることができます。
また、都内よりは自然が多く土地の間隔も広いので、社会のしがらみや雑踏を避けて暮らすのであれば、田舎の方が向いていると言えるでしょう。
騒音が少なく治安が良い
4点目は騒音が少なく治安が良いという点です。
都会は住宅密集地に主要路線の線路があるので、建物のすぐ近くを電車が通ります。
特にラッシュ時間帯であれば頻繫に通過するので、隣接する住宅に住んでいる場合は、騒音は大きくなるでしょう。
ですが地方地域であれば、東京ほど線路と住宅が密接していることはなく、電車からの騒音の心配は少ないと思います。
また都会の場合、住宅が密集していることもあり、近隣の住人の生活騒音が大きい場合もあるので、住むマンションやアパートなどの物件にはよりますが、近隣住民のマナーが悪く管理の対応が悪いと騒音に悩むことになります。
そういった意味でも、地方地域や田舎はあまり近隣住民のマナーが悪いということもなく、ある程度住宅は点在しているので、治安は良いと言えるでしょう。
都会に住むデメリット
次に、都会に住むデメリットとして以下の4点です。
これから上京しようと考えている方は、基本的に、以下の内容のデメリットとメリットの面でトレードオフになると思います。
家賃が高い
1点目は、家賃が高い点です。
特に東京に関しては良く当てはまるのではないかと思います。
場所と築年数にもよりますが、例えば、地方都市で1LDKで住めるような家賃で、都内では1ルームや1Kの価格帯となってきます。
※以下は東京23区内の家賃相場(高い順)
人口密集度が高い
2点目は、人口の密集度が高い点です。
人口密度が高いと、ちょっとしたことで混雑します。
例えば、ランチタイムのお店に並ぶ確率が高かったり、コンビニやスーパーのレジ待ち行列ができたりというところです。
地方のお店やスーパー・コンビニであれば、そこまで並ぶことはないし、ランチタイムに行列ができたりというところもあまりないのではと思います。
そういったところも考慮して、都内で暮していく必要があるのではと思います。
電車が混雑している
3点目は、電車が混雑している点です。
地方ではあまり東京程の満員電車を見かけるところはありません。
しかし都内では、特に朝の通勤ラッシュの時間帯は、押し合いへし合いは割と当たり前にはなってきます。
主要駅周辺の大きな駅では特に顕著だと思います。
そういった環境で通勤していると、勿論体力や精神を削られますし、朝一の仕事にも影響が出かねないです。
ですので、できるだけ職場近くの物件を探して、通勤の負担を減らすことが重要です。
ストレスが溜まりやすい環境
4点目は、ストレスが溜まりやすい環境にあるという点です。
上記の通勤の面でも上げましたが、会社に行くまでで既にストレスが溜まりやすい環境にあります。
この点については、人口密度が高いが故の弊害でもあります。
あとは、必ず人との関わりでしがらみも付き物になってくると思うので、そういった人間関係の面でもデメリットになってきます。
特に、都内は地方から人が集まって、悪い面でも多様な人がいますので、そういった人と関わって働いて行かないといけないことを考えると、やはりストレスが溜まりやすい環境ではあるのではないでしょうか。
田舎に住むデメリット
最後に、田舎に住むデメリットとして以下の4点です。
都会から田舎に移住するにしても、デメリットは付き物です。参考として以下の内容を上げました。
コミュニティが限られている
1点目は、コニュニティが限られてくるという点です。
田舎に移住すると、人口が少ないため、周りと関わる人がある程度特定の範囲に狭まってきます。
なので、いい意味で深い関係になりますが、悪い意味で言うと毎回同じような人と仕事をして交流することになります。
ですので、外からの新しい人が入ってこない限りは、ある程度の一定のコニュニティの中で生活することとなります。
交通便が悪い
2点目は、交通便が悪いという点です。
田舎は電車が通っていない地域が多く、駅によっては無人の駅で1~2時間に1本の本数しか電車が停車しないという地域もあります。
地方の主要部でも、都内程の交通便の良さはないので、通勤の時間帯でも5分に1本来るような都内の電車とは違い、10~15分間隔で運転していたりという地域もあります。
また、最寄りがバス停で、その場合の公共交通機関はバスを使わざるを得ないので、道路状況に通勤時間が左右されるということもあります。
働き口が少ない
3点目は、働き口が少ないという点です。
都内に比べると選べる職種は少なく、働き口は少ないです。
求人率は以下となります。
主要都市
東京都:2.08
大阪府:1.76
地方
北海道:1.28
宮城県:1.60
福岡県:1.56
引用元:労働政策研究・研修機構(有効求人倍率:2019年12月)
東京・大阪と比べて、地方の地域は有効求人倍率を下回っています。
中には、地方の有効求人倍率が首都圏の数字を上回っている地域もありますが、自分が働きたい職種が多いとは言えないです。
お店が少ない
4点目は、お店が少ないという点です。
職種でも上げましたが、お店の店舗数でも都内に比べると少ないです。
特に地方は、駅前ではお店が多くても、一つ幹線道路をまたぐとコンビニですらあまりないという地域が多いです。
また、娯楽施設やショッピングモールなども車を使って行く前提の場所にあるので、そういった場所までのアクセスもよくはありません。
まとめ(自分の目的にあった場所に住むべき)
住居の選択に関しては、様々な要因が絡んでくるので、目的にあった住居に住むのが一番のポイントだと思います。
また、選ぶ上で重要なのが、メリットを見るのもよいですが、デメリットを把握してメリットの部分とトレードオフになるということを理解する必要があると思います。
例えば、通勤ラッシュが辛いので田舎に移住するという選択をしたとしますが、田舎にもそれなりのデメリットがあり、働き口が少なかったり、交通便が悪いというデメリットがあります。
そういった悪い部分まで分かった上で、条件を飲めるのであれば、思い切って移住するのは良い選択と言えるでしょう。