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未経験でIT業界に転職するならSIerはアリ【未経験・IT業界】

今回は、就職・転職する上でプログラミングや情報処理についての知識がなく、未経験でIT業界に就職するならSIerは選択肢としてアリな理由を記事にしていこうと思います。

自分は現在、現役でSIer系IT企業で働いていて、未経験でIT業界に転職して勤続年数が約3年半経過しました。そこで未経験者がIT業界に転職・就職する場合、SIerが狙い目な理由をSIer系IT企業で現役で働いている自分が解説していこうと思います。

この記事では、現在就職を考えていてIT業界に転職を考えている方や、IT業界に興味があるけどどのような業界かイマイチわからない方、未経験からIT技術者を目指している方向けてIT業界特にソフトウェアの部門はどのような構造になってるのか、なぜ未経験者はSIer系IT企業が狙い目なのか、自分の見解をベースに理由を述べていきます。

本記事のポイントは以下となります。

こんな方におすすめ

  • 現在就職を考えていてIT業界に転職を考えている方
  • IT業界に興味があるけどどのような業界かイマイチわからない方
  • 未経験からIT技術者を目指している方

IT業界の構造

まずは、簡単にIT業界の分類について解説していこうと思います。

IT業界は「ハードウェア」「ソフトウェア」「Web」「情報サービス」の大きく4つに切り分けされていて、SIerはこの4つのうちの「情報サービス」の分野に入ります。

ハードウェア業界

コンピュータを稼働させるために、PCの周辺機器(メモリやCPU・ストレージやサーバの機器や部品)や端末そのものをメンテナンスしたり販売を行っています。

特に、法人向けにPCの周辺機器や端末のメンテナンス・部品販売している企業は有名企業や大手が多く、就職・転職を考える上では専門のハードウェア知識を有しますので、未経験者としては難易度は高いです。

ソフトウェア業界

ソフトウェアはハードウェアを動かすための知識を有する、プログラマーやシステムエンジニアがこの業界の職種に当たります。

主にコンピュータの中身の知識を有するので、プログラミング言語やアプリケーションの開発・構築、OSやネットワークインフラ、基盤系(Linux・UNIX等)など知識が必要です

Web・ネット業界

主に企業のECサイト(商品やサービスなどを売るためのWebサイト)などの運営や構築をしたり、インターネットの広告を出したりして収益を得ている企業などを指します。

業態はBtoB(企業向けサービス)やBtoC(個人向けサービス)など多岐にわたり、商品やサービスを提供するターゲットは様々となります。

情報サービス(SIer)

SIerは、企業向けにシステムの構築・設計開発・運用保守をするのに、一貫してサービスを請け負う企業を指します。

まず顧客から開発・構築して欲しいシステムの受注を元請けSIerが請負います。ですが、元請けのSIerだけでは人員足りないので、それを補填するのに更に別のSIer(協力会社)に委託して、様々なSIer企業が一つのシステム開発プロジェクトを進めていきます。

例としては建築業界が同じような構造で、上記で述べたような構造はITゼネコンとも呼ばれています。また、請け負った業務を他の会社に多重委託しているのが特徴です。(多重下請け構造)

開発システムの例としては、銀行のATMや運送業界の流通システム、企業向けのポータルサイト構築などがこのSIer系IT企業が開発するシステムとなります。

未経験でIT業界に転職するならSIerはなぜアリなのか

次に、未経験でIT業界に転職・就職するならなぜSIerはアリなのか、理由を述べていきたいと思います。

未経験だと技術系職種はキツイ

1つ目の理由としては、未経験だとIT業界でも技術・クリエイター系と言われている、Web関係やハード・ソフトウェアでのエンジニア(技術者)職種での就職は難しいのではないかと思います。

上記であげたエンジニアという職種は専門知識が必要ですし、その知識を得るための学習やアプリケーション・Webページなどの成果物の作成能力が求められます。ですので、エンジニアでの経歴が重視され、技術者としてどのような案件(プロジェクト)を経験してIT技術を使用してきたかが重視されます。

SIerであれば未経験も就職しやすい

2つ目の理由としては、SIerであればIT業界未経験だとしても、就職がしやすい環境にあるという点です。

SIerの就職のしやすい理由としては、ITサービスの部門は慢性的な人員不足になっている部分が大きいです。

特に企業向けに導入しているシステムは特定のアプリやパッケージを差すのではなく、大枠としてとらえる基幹システムとして構築する部分が多いので、大きい開発プロジェクトがいくつも乱立しており、開発におけるリソースが足りず人員不足に陥っています。

つまりは、大規模なシステムを開発したい業種・業態が多いので、各企業がIT・電子化への取り組みを活発に行うあまり、それらの案件に人員を確保することが難しい(不足している)状態となっています。

※基幹システムとは、個々のシステムやアプリケーションを差すのではなく、例えば一企業の「会計システム・財務システム・経営システム・在庫管理システム」など、複数の関連するシステムの総称を指します。

IT業界自体が転職しやすい(就職口が多い)

3つ目の理由としては、SIer系は就職口が多いところです。

上記であげた通り、各企業はどうにかITを駆使して業務の効率化を図って利益を上げるべく、大規模なシステムを開発したい業種・業態・企業が多いです。しかし、受注元の1つのSIer会社だけでは人員が足りないので、作業を分担する為に他のSIerにも業務を委託して作業を振り分けます。

今では、SIer系の会社はIT業界の中でも数が多く、大きく以下の3つの分類に分けることができます。

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・メーカー系

メーカー系SIerはPCメーカーなどのシステム部門が独立した企業で、具体的には富士通や日立、IBMやNECなどが上げられます。

メリットとしては、他社との営業でプロジェクトを獲得するだけでなく、親会社とのパイプラインを使ったりするので、様々な開発案件を経験することができます。また、大企業のグループでもあるので高待遇な福利厚生費と安定した経営基盤を持っていて自社での開発が多いです。また、入社当初から上流工程をメインでやることも多いので、工程管理や客先とのやり取り等を多く経験することができます。

デメリットとしては、AWSやazure、GCPなどの外資系の有名IT企業(プラットフォーマ)が基盤サービスを法人向けに提供しており、日本国内でも需要が広がっているので、基盤部門としての広がりは薄いです。

・ユーザー系

ユーザー系SIerは銀行やメーカー、通信会社、商社等のシステム部門が独立した企業で、具体的には三井住友・三菱UFJ・みずほ・りそな等のメガバンクやNTT、伊藤忠などが上げられます。

メリットとしては、親会社からも案件を受注しますが他社からの案件が多く、外部のシステムを他のSIerメーカー系より多く触れることができます。

一方でデメリットとしては、自社のプロダクトが少ないので外案件の開発・保守に頼りがちになり、自社特有の技術が他と比べて低い点が欠点となります。

・独立系

独立系SIerはメーカー系やユーザー系と違い親会社がなくて、独自に経営基盤を作り上げたSIerです。

メリットとしては、社風にもよりますが他のSIer系よりも自由に案件の参入がしやすく、自分の希望にあったプロジェクト・工程(要件定義・設計開発・保守etc)を任されることが多いです。また、自社特有の技術を所有している企業もあるので、中堅・大手の独立系SIerでは自社に持ち込んで開発しているプロジェクトもあります。

一方でデメリットとしては、小さい独立系SIerが多く点在していて、基本的にそういった会社は委託・派遣で社外(客先)で作業することがメインとなっています。ですので、自社への帰属意識が薄まったり、労働環境も客先に起因することが多いです。

現場・案件によるがアプリやネットワークの基礎的な知識が身に付く

4つ目の理由としては、現場や案件によっては、アプリケーションやネットワーク知識を業務で身に付けることができる点です。

特に開発・保守案件では担当しているシステムについて知識を深めていく必要があるので、自ずとそのシステムを構築しているプログラミング言語・データベース・基盤ネットワークについての知識が蓄積されます。

ですので、外案件を多く受注するユーザー系や独立系のSIerで開発・保守案件を多く経験して、未経験からプログラマー・システムエンジニアとして知識を深めて活躍している方も多くいます。

デメリット

次に、SIerのデメリットを上げていきます。

客先常駐メイン

1点目は、業務を行う場所客先で常駐して行う場合が多いという点です。

特に、自社に開発環境がなかったり、生産部隊がない中小のSIer企業に多いイメージです。

このデメリットとしては、自社で生産・開発していないため客先のルールを遵守しなければならない場合が多く、業務内容や形態も客先の案件に依存します。

例えば、客先のネットワーク環境がセキュリティ上特定の外部サイトへの接続がNGの場合、客先から自社の業務を行うために自社のポータルサイトが開けなかったり、調べものをするために特定のwebサイトが開けないという制限が設けられたします。ですので、自社から端末を持ち込むために上長の許可を得ることが必要であったり、客先の承認も必要であったりするので、自社作業がしにくい場合が多いです。

案件や時期によっては稼働が多い

2点目に案件や時期によっては稼働が多いという点です。

この点についても、客先の案件に依存しているという点が大きいです。

自社案件で上流工程やエンドユーザーと直接交渉できる場合であれば、人員リソースの割り当て方や工程日数の調整などがある程度可能です。しかし、他社が元請けとなってる案件かつ、自社が下層のベンダーであれば担当している案件のコントロールができないので、時期により稼働が大きければそれに従うしかないという場合もあります。

事務やIT雑務の作業メインの現場もある

3点目にIT雑務や庶務作業メインの現場を担当する可能性もあるという点です。

客先常駐の種類によっては、ITの知識や技術面とは関係ないPCで行う庶務・雑務しかやらない案件もあります。

この業務の欠点としては、PCの雑務しかやらないので、ITの技術知識であるアプリケーションやプログラミング言語、ネットワーク・サーバ環境や基盤についての知識が業務上で身に付かず、ネットや書籍の情報を頼りに独学でIT技術を勉強していくしかないという点です。

もちろん独学での勉強もエンジニアの成長としては必要ですが、実際に業務で生かせる場面があったり、仕事をする上で気付きや発見があることで得た知識をはじめて活かせるので、業務で知識を得ることはかなり重要です。

また、手に職を持つということができないので、例えばアプリの保守開発や構築・Webページ作成等の経験がなければ、次のステップとしてWeb業界やさらに上のIT企業に就職するうえでも、不利になるでしょう。

まとめ:キャリアアップ目的であればSIerはアリ

確かにSIerにはメリットだけでなく、客先常駐メインであるが故のデメリットもあります。

ですが、未経験でIT業界を目指すにはSIerは間口が広く人材需要も大きいので、最初の第一ステップとしてSIerを目指すのは悪くない選択なのではないかと思います。

特に、首都圏近郊のSIer企業であれば就職先は多くありますし、基幹システムのアプリケーション開発部隊は人員を欲しているので、IT技術の知識を深めるには東京・首都圏近郊は良い環境にあると思います。

また、研修制度も各企業で独自の制度を設けていたり、プログラミング学習やシステム構築流れなどはある程度、研修段階で知識として得られます。

ですので、一部ネットではIT土方で長時間労働というレッテルが張られていますが、実際の所はそのようなブラック企業は中小の一部企業で、今では労働基準法に則った企業が大半(ITサービスは信用・信頼が重要)なので、未経験であってもIT業界を目指しているのであれば一度SIer企業を見てみるのが良いでしょう。

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